認知症高齢者が詐欺にあいやすい理由とは
高齢者が被害にあう詐欺として多いのが、振り込め詐欺です。
オレオレ詐欺とも呼ばれて被害者の96%が60歳以上です。
そしてその60%以上が70歳以上の女性です。
オリンピックやマイナンバーといった、
何か社会的出来ごとがあるたびに多くの高齢の方が詐欺の被害にあっているのです。
そして認知症の方が被害にあう割合は健常者の8倍です。
相当数の認知症高齢者が被害にあっているのです。
そして高齢の方はお金を持っているので、
簡単に高額のお金を騙し取れる思われて、狙われています。
独居高齢者も多く、ついつい話をしてしまい、いつの間にか騙されていることもあります。
特に認知症の高齢の方は判断力が低下していて、善し悪しが判断できないことも多いのです。
そうすると、言われるままにお金を支払っているのです。
犯罪手口も、脅す後にやさしく接するなどして
高齢の方を巧みに操るような方法が見受けられます。
認知症の方だと、このような問題には対処が難しく、
ますます犯罪者の的になってしまいます。
お金を騙し取られたらすぐ警察に通報します。
それ以上お金を引き出したりできないように、口座を凍結することもできます。
詐欺にあわないようにする対策とは
家族と一緒にお住まいの方や、独居でも近くに家族が住んでいる方は、
詐欺や強引な勧誘に対しても早く気がつくことができます。
そして場合によってはクーリングオフや契約解除をしてあげることもできます。
しかし家族が遠くに住んでいる時は気がつかないことも多く、
詐欺にあってから気がつくことが多いのです。
気がついてからだと既に遅い場合もあります。
認知症の初期だとしても、離れていて頻繁に訪問できない場合は、
こまめに電話などをして現状を確認するようにしましょう。
また電話勧誘に関しては、留守番電話にしておくことが有効です。
家族がいない時は留守番電話にしておきましょう。
高齢者はターゲットとして電話帳で確認されたりします。
独居の方はなるべく電話帳に掲載しないほうが無難です。
判断能力が落ちてきたら成年後見制度という方法もあります。
仮に騙されて契約しても、この制度を利用して契約を無効にすることが可能です。
成年後見制度は判断能力によって補助か保佐、後見などの制度があります。
親族がいない独居の認知症高齢者の方でも、
申し立てを行うと裁判所からふさわしい成年後見人がつくので安心です。
成年後見人は高齢者の財産管理や契約を行います。