ヤマイモの種類と栄養素について
ヤマイモの原産は中国ですが、実は日本でも古くから食されてきました。
イモ科の多年草であり、書物にも精力剤や滋養強壮効果があると書かれています。
その種類には、長芋・自然薯・いちょういも・やまといも・むかごなどがあります。
また豊富な栄養素が含まれています。
食物繊維や蛋白質、炭水化物、ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE、カルシウム、リン、鉄分、カリウム、亜鉛などです。
食物繊維やビタミンB群は便秘予防や肝臓・脾臓(ひぞう)の働きを助けます。
おすすめの食べ方としては、ヤマイモはジャガイモなどと比べると、
生で食べられるのですりおろして食べる良いとのことです。
すると、でんぷんを分解する分解酵素の働きを最大限に発揮させます。
そのため、とろろにして食べるのがおすすめです。
ムチンという成分も豊富で、胃の粘膜を保護したり、糖尿病や高血圧の予防効果もあります。
また最近日本人の死因で多くなってきたのが大腸がんです。
2020年には胃がんを抜いて一番多くなると予想されています。
西洋式の食生活や運動の減少、飲酒といった生活習慣によって多くなったと言われています。
実はこのような生活習慣にも、ヤマイモのジオスゲニンという成分が有効です。
大腸がんを予防することがわかってきたのです。
ジオスゲニンが認知機能をアップさせる
日米の共同研究ではヤマイモのジオスゲニンという成分により認知度が上がったという結果が出ました。
このため、ジオスゲニンには認知症予防の効果があるのでは…と考えられています。
アルツハイマー病の方の脳にはアミロイドβ蛋白質(蛋白質の一種)が蓄積されるという特徴がわかっています。
つまりアミロイドがアルツハイマー病の原因物質だと考えられているのです。
動物の実験では、このジオスゲニンによってマウスの脳内にアミロイド沈着物が大幅に減ったという結果が出ています。
ヤマイモに含まれるジオスゲニンを投与されたマウスは、
アルツハイマー病を引き起こすアミロイド沈着物が大きく減少したわけです。
このことからも、ヤマイモには認知症やアルツハイマー病を予防する効果があると考えられています。
ただし、人が認知症やアルツハイマー病を予防しようと思うと、大量に食べる必要があると言われています。
そのため、ジオスゲニンが多く含まれる懐山芋(山薬として知られる漢方山芋)を使ったサプリメントなどもあります。
有効成分だけを抽出したサプリメントなどで上手に摂ることもおすすめです。
サプリメントであれば、ヤマイモを沢山摂る必要もありませんし、手軽に入手可能です。
認知対策にはとても良い方法だと言えます。