現在日本は4人に1人が65歳以上という超高齢社会を迎えています。
そのため、アルツハイマー病に対する関心は高く、だんだんとどのような症状なのかわかってきました。
従来アルツハイマー病は欧米人に多いとされてきましたが、実は近年検査などにより日本人にも多い事が判明し、現在では認知症の半分以上がアルツハイマー病であると言われています。
アルツハイマー病は進行性の認知症ですが、実はまだ明確な治療法がわかっていないのです。
しかし初期の頃であれば運動と睡眠で予防が可能であると考えられるようになってきました。
ここではどのような運動と睡眠が効果的なのかわかりやすくご紹介します。
アルツハイマーに効果的な運動
この病は初期の頃に脳の海馬にダメージを受け、
海馬が委縮したり神経伝達組織の機能が低下します。
このような状態には運動が効果があることがわかってきました。
現在では様々な研究機関で研究されていますが、次に推奨するようなエクササイズが良いと多くの研究で言われています。
実は強い筋肉トレーニングよりウォーキングやサイクリング、エアロバイクといった少し軽めの有酸素エクササイズが良いことがわかってきました。
有酸素運動
時間にすると週1回より30分前後の運動を週3~4回程度行ったほうが効果的です。
毎日できればそれに越したことはないのですが、あくまで軽めに30分程度の有酸素エクササイズを行うということが大切なのです。
この軽めという事にポイントがあるのですが、あまりきついと楽しくありませんし続きません。
ウォーキング+計算
また同時に頭を使うような動きをするとより効果的です。
例えばウォーキングしながら計算するようなことです。
1から順に2、3、4と数字を10になるまで足していく。逆に100から7を引いていく、といったような計算です。
このような少し単純ではない計算は脳に刺激を与えるのです。
このようにエクササイズや脳機能を高める方法を行うと人によっては短期間で改善されたり、半年から1年継続すると効果が明らかになったりします。
効果的に睡眠をとって予防する
運動以外に効果的だと言われているのが睡眠です。
アメリカ等の研究によると、睡眠の効率が悪い人はアルツハイマーになる可能性が通常の5倍以上も初期のアルツハイマーになりやすいという研究結果が報告されています。
質の良い睡眠
高齢になればなるほど、睡眠の質は落ちます。
眠れない、睡眠時間が短いといった睡眠障害が多くなります。
そうなると睡眠の質が下がり、アルツハイマーを発症するリスクが上がります。
この病気になったから睡眠の質が下がるのか、睡眠の質がさがったから発症するのかはよくわかっていません。
いずれにしても睡眠とアルツハイマーは何らかの関係があることがわかっています。
昼寝
予防にもう一つ効果的なのは昼寝です。
30分ほどの短い昼寝は午後からより活発に動くことによいだけでなく、
アルツハイマーの発症リスクを下げると言われています。