現在85歳以上の4人に1人が認知症であると言われています。
そしてその中で最も多いのがアルツハイマー型なのです。
脳の海馬にあるアセチルコリンという物質が減ると記憶障害になり、脳が次第に委縮して、知能や身体機能が衰えていくのがアルツハイマー型認知症です。
これは年々増加傾向にあり、これを根本的に治療する薬はまだありません。
そのため認知症にならないように若いうちから予防しておく必要があります。
認知症が起きやすい因子として現在わかっているのは、糖尿病や高血圧、うつ病、飲酒、喫煙、睡眠障害などが挙げられます。
そして高齢になればなるほど、アルツハイマー型になる確率は高まります。
認知症になりにくい生活とは?
実は恐ろしいことに軽度認知症(アルツハイマー型)は
すでに40代から始まっているというのです。
この軽度認知症は、
物忘れは自覚するけれど日常生活に差し支えがなく、
実は約半分程度が数年後に認知症に以降するといわれています。
予備軍にならないためにもまずは予防するために生活習慣を改めましょう。
では予防の為の生活とはどのような生活でしょうか?
認知症予防≒生活習慣病予防
これは生活習慣病にならないように気をつけると自然と予防された生活になります。
つまり暴飲暴食を避けて、適度な運動、良質の睡眠、
栄養のある食生活を心掛けることです。
不飽和脂肪酸
食生活では、動物性脂肪よりオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸がお勧めです。
実はオリーブオイルは脳内の神経伝達が円滑になると考えられています。
コリン食
また卵、大豆、納豆、ナタネ、ヒマワリの種、豚レバー、ニシン
といったコリン食もお勧めです。
コリン食とは脳内の記憶を維持するアセチルコリンの原料です。
糖質・脂質に偏らない
糖質や脂質にばかり偏ると血液のコレステロールが溜まり、
生活習慣病を引き起こします。
日本食
そのためにも腹八分目、野菜や果物からビタミンを摂り、
肉のり青魚を摂るような伝統的な日本食がお勧めです。
フルーツジュース
現代人は朝を食べない方もいるでしょうが、
その場合は目覚めのフルーツジュースが良いでしょう。
最近、フルーツジュースを飲む人のほうが認知症になりにくいという
研究結果が発表されています。
日々の運動が予防になる
多くの研究で運動はアルツハイマー型認知症を予防することがわかっています。
まったく運動をしない高齢者と何らかの運動を週50分程度する高齢者を比較すると、
発症の危険度が25%も低くなるという結果がでています。
中年から始めれば約40%、高齢から始めても32%も減少するというデータがあります。
筋肉量の少ない高齢者は実は認知機能が低くなり、
結果的にアルツハイマー型になりやすいということもわかってきました。
ダンベル体操などの軽めを週1・2回程度でかまいません。
また最もよい運動はウォーキングでしょう。
無理なく、体に負担をかけず、30分程度を週3回程度でも十分効果はあります。